YMC新宿校さんで経絡ワークショップを開催しました!
とても喜んで頂いて、最後は質問の嵐で30分以上延長してしまった内田先生なのでした(笑)
さてさて、タイトルの通り内田先生が経絡の中でも「これはやめておこう」と避けたエリアがあるとなんとも興味深いお話があったのでシェアさせていただきますね!
手首の脈に五臓六腑全てがある?
東洋医学のスキルのひとつが経絡。14本のエネルギーが流れる川の上に経穴(けいけつ)というツボが点在しています。このツボを鍼(はり)で刺激して治療するのは鍼治療です。
どこに鍼を打つのかを判断するためにさまざまな方法があるようです。そのひとつが脈診です。みなさんもやったことあると思います。手首にそっと触れるやつです。
驚きの「え~!!!」の声があがったのはここ。なんと手首の脈ひとつに五臓六腑全てが詰まっているのだとか!?ちょっとした場所の違いで「ここは胃だね」「ここは肺だね」と細かく分かれているようで、それを見極めてどこから鍼をしていくのは決めるというのです。
東洋医学の特徴を捉えた脈診の疑問
内田先生が当時、勉強会に参加した時のこと。鍼を教えてくれた先生によって答えが違うことに疑問を抱いたそうです。
「こりゃだめだ、と思ったんだよね(笑)でもね、ちゃんと理解するとそれが東洋医学のいいところでもあります。そうじゃなければこうして伝えていないよ。」
「これは肝が患ってるね」「これは胃だね」人によって診断が違っても、結果として健康になってれば良しとするのが東洋医学の治療の特徴なのだとか。
富士山に例えるなら、静岡から登山スタートでも山梨からスタートでも頂上につけばいいじゃないっていう捉え方のようです。
脈診(みゃくしん)は名人芸の世界だった
脈診は診る人によって見解が違う。これは信憑性も再現性も無い当てにならない、ということでは決してありません。いわゆる名人芸の世界なのだとか。
完璧に診断し、適切に改善に導くことができる先生も確かにいるとのこと。ただ生まれ持った才能に努力を重ねた一握りの人だけが活躍できるエリアなのかもしれないですね。
避けた理由にプロ意識が光る
「内田先生が避けた」なんて言うと逃げた感じに聞こえてしまうかもしれませんが、大事なのは「なぜ避けたのか」です。
1000人の脈を診ればある程度統計がとれるようです。しかし内田先生は「1000人の経験を積んでも1001人目で「おそらく・・・」と迷いがあるのは失礼なことだ」と思ったといいます。やってくる患者さんや生徒さんは、何かにすがる思いでやってくるかもしれません。そのとき、もやもやした自覚があるまま対応するのは、先生という立場では宜しくないですよね。
経絡の笑い話のひとつにもプロ意識が光る内田先生なのでした^^
そして、内田先生は針治療の中でも西洋医学に精通するトリガーポイント鍼治療と出会うのでした。
この話はまたの機会でに☆
おまけの経絡情報
内田先生は診断結果に個人差が比較的少なく、入門ワークショップでみんなに覚えて帰ってもらいたいものとして、脈診のかわりに舌診(ぜっしん)をチョイスしています。舌の裏側やあっかんべーの状態で健康状態がみてわかるようですよ。指紋認証のように一人として同じ状態はないのだとか。この舌診については経験を積むことで確かな診断能力が備えられると伝えていました。
気になる方はぜひ入門ワークショップへ遊びにきてくださいね!
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