ヨガ解剖学講師内田かつのり先生が全身骨模型の頭部を指さして笑顔でほほえんでいるところ

封印してきた怪我の「なぜ?」に応える時がきました。

こんばんは。
グッチです。
 
いよいよ、新講座「ヨガ×怪我・疾患総合講座」の初開催が迫ってまいりましたので、少しでも講座のことや内田先生の想いを知って頂きたくブログを書いています。
 
新講座の前身となる「怪我をしない、させない」という講座は、内田先生とヨガジェネレーション代表酒造(みき)の雑談から生まれました。
 
とある不調を抱えた生徒さんの話をきいて、
   
内田「これは運動したほうがいいよ」
酒造「え!?なんでわかるんですか!?それは・・・知りたい人たくさんいるんじゃないですかね?」
   
そこから講座企画がはじまったと聞いています。
 

伝え続けてきた想い「ヨガは万能薬ではない」

内田先生自身が、ヨガの魅力を感じて本格的にヨガをはじめてから十数年。ヨガと出逢うまでの間には、ご自身の抱えている不調を治すためにいろいろな健康法をためしてみたそうです。いまでこそヨガ解剖学講師として知られているので想像しにくいと思いますが、根拠のあるものから、「これは怪しいぞ~・・・」というものまでそれはもうありとあらゆるものを試したのだそうです。
 
「これは絶対に効果があります」と自信満々に話を頂くと、どこへ出向くにも、内田先生の心に秘める想いは「今度こそ、良くなるはずだ」という期待。しかし、期待通りの結果になることはほとんどなく、「良くなるって言ったじゃないか・・・」と悔しい想いを何度も経験したそうです。その中で、ようやくヨガと出逢ったと聞いています。
 
アナトミック骨盤ヨガ®を体験された方ならご存知かと思いますが、「キツい」で有名なヨガメソッドです。しかも誕生したてのシークエンスは「きつすぎるので強度を弱めましょう!!」と酒造が修正をかけたという逸話まであります。そのきつ過ぎて封印されたアナトミック骨盤ヨガ®のもとになっているのが、内田先生がご自身で練習していたシークエンスでした。
「一心不乱にヨガに打ち込んでいた」そのようなお話をして頂いたことがありました。
  
抱えていた不調は完治こそしないものの、ヨガをすることは、今まで試した中では一番心地よさを感じたそうです。
 
その経験を経て、内田先生はヨガにおける解剖学をお伝えしています。説明がつくことはしっかりと説明するという重要性と同時に、説明がつかないことは過度な期待をさせるような発言はするべきではないと強くメッセージを伝えてきました。
 
ヨガは説明がつかない不思議な魅力があることを内田先生自身が感じているからこそ、声を大にして伝えておきたい大きな事実。
 
 
ヨガは万能薬ではない。
 
 
期待して、裏切られ、途方にくれた経験を繰り返してきたからこそ、ヨガに藁をも掴む想いで辿り着いた方に、過度な期待を持たせて同じ過ちを繰り返してはいけないと内田先生は強く感じています。伝え方ひとつで、誰かの人生に大きな挫折をつくりかねないのです。
  

だからこそ伝えたい根拠のあるヨガでできること

ヨガと西洋医学と代替医療「ヨガは万能薬ではない。でも、確実に効果がある。」
そう感じた内田先生が新たに作成したラミネートには、ヨガ・西洋医学・代替医療との間には、補いあえるエリアがことを示したものでした。
 
内田先生
「西洋医学では無理なことが、ヨガで可能であるケースがある。ヨガと医療の線引きをしっかりと理解し、ヨガでできること、ヨガではできないことを明確にして、生徒さんの力になってあげることは十分可能です。」

 
ラミネートとメッセージは、「怪我をしない、させない」を皮切りに、今では全ての講座で使用しています。心に話に触れると、それは主観を含みますから根拠云々を語るのは難しいかもしれません。しかし、「不定愁訴(ふていしゅうそ)が良くなった」「体が改善された」こうした体の変化は、解剖学で説明がつくことが多くあります。
 
解剖学の叡智をお借りして、根拠があって説明がつくものから、確実に人の役にたてるヨガクラスへと変えていくことができます。
 

そうは言っても追いつかない疾患ごとの知識

前起きがながくなりましたが、ブログタイトルにある「封印してきた怪我のなぜ?」に触れたいと思います。怪我の講座誕生のきっかけとなった会話の通り、「この怪我の場合はどうしたらいいか」を知りたい人はたくさんいました。講座が終わると必ずお見送りをする内田先生のもとには、質問をするための長蛇の列ができることがしばしば。
「ヘルニアの生徒さんがいて・・・」
「わたし、ストレートネックで・・・」
「半年前に腕を骨折してからというもの・・・」
「外反母趾が痛くて・・・」
などなど、それはもう一人一つは抱えているような感じです。
 
ニーズは読み通り。しかし、内田先生には懸念点があり、答えられることは答えてきましたが、講座内で一つのお断りをすることにしました。
 
内田先生
「ヘルニアといっても症状は様々。僕がいま一つの答えを渡すことができたとしても、違う誰かはまた異なる原因を抱えているかもしれません。その都度覚えるのはきりがない。なぜなら、ヨガインストラクターは医者ではないから。気持ちはすごくわかるのだけど、疾患ごとに対処方法を覚えようとするのは、医療のエリアであって、ヨガインストラクターの一線を越えてしまいかねません。
 
個人差、個体差、症状による違いなどに私たちヨガインストラクターができることは、こうした医療に踏み込んだ具体的な対処ではなく、それよりもまずヨガでできることは何かを真剣に考えることのほうが先だと思うのです。

  
封印してきたというはまさにこのこと。怪我・疾患ごとにどうするのか、何ができるのかはいったん考えるのをはやめましょうというメッセージをおくってきました。
 
確かに医療者は24時間365日、医療と向き合っているからこそ、診断し発見し適切な対応を処方できるのであって、その専門的なプロのエリアは二足の草鞋をはくかの如く安易に踏み込んではいけない領域であるにも関わらず、ヨガインストラクターという立場は踏み込みたくなってしまう特殊な役割を担っているのだと思います。
 
だからこそ、今一度覚えておいてほしいのです。
ヨガは万能薬ではない。
そして、ヨガインストラクターは医者ではない。

 
あくまでも、ヨガインストラクターはヨガの講師です。ヨガで出来る範囲内で生徒さんに寄り添って頂けれたらなと思います。 

ついに解禁!5つの疾患ごとの対処に踏み込む

しかし、質問は後を絶ちません。
講座では主にヨガインストラクターと生徒さんが怪我をしないためにはどうするかをお伝えしてきましたが、結局質問が殺到するのは「○○という怪我を抱えた生徒さんがいるんです。どうしてあげたらいいでしょうか?」というもの。
 
内田先生は今回のリニューアルをきっかけに大きな決断をしました。
それは、今までの質問と内田先生自身が、あくまでもヨガの範囲内で出来る可能性がある疾患を5つだけピックアップし、せめてこの疾患だけは出来ることできないこと、医療との線引きをするためのノウハウ、ヨガで寄り添う為の注意事項や具体的な知識とスキルなどを皆さまにお伝えすることに致しました。
 
内田先生
「全てを覚えきることができない。でもせめてこの5つの疾患に関しては、僕がお伝えできることで勇気が持てる人が増えるなら、お伝えしたいと思うようになったんだ」

  
怪我・疾患総合講座は3つのテーマに分けて開催いたします。そのうち「厳選5つの疾患『知識』と『対策』」という講座で、具体的な5つの疾患に触れますので、楽しみにしていてくださいね。

まずは怪我3講座第一弾として、内田先生が珍しく完全座学で開催することになったヨガ×怪我疾患総合講座:問診票の使い方と怪我概論を開催します。「ヨガのクラスにでていいのか、良くないのか」を見極めるためのスキルと、そのコミュニケーションは決してマイナスでなはく、むしろ信頼関係を深める絶好のチャンスに変えるために「問診票」というアイテムとコミュニケーションスキルを磨いて頂く内容となっております。

お時間あれば、ぜひご参加になってください。
いよいよ2019年4月11日(木)東京初開催です☆
 
鍼灸師の白衣を着ているヨガ解剖学講師内田かつのり先生が問診票を持っている

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