大和田礼子、バックベンドの軌跡。

 


 
さかたのりこです。

私が手に持っているラミネートは、ご覧になられた方も多いですかね!
 
かつての内田先生の水曜日レギュラークラス「アナトミックヨガ」で、いつも私たちの手本となり、目標であり続けてくれた加藤真理子さんのハイランジ。 
 
私はこの日、入院中の内田先生に変わり、代行としてアナトミックヨガのクラスをさせていただきました。
クラステーマはずばり、「なぜカトマリは後屈が深まったのか?」 
 
 
私も後屈のアーサナを深めたいよ!
 

今回の記事は、そんな気高い志をお持ちの方たちに、「私も目指せるんだ!」と希望を持って頂けそうなストーリーです。

憧れの彼女に、近づきたくて

私はこのクラスに参加している方たちに、どうしても伝えたいことが、2つありました。

1つ目。
「ハイランジは前脚の90度が保てなければ、後脚の腸腰筋は伸ばせないよ!」

若干クラスにどよめきが走りましたが、私は続けました。
 
 
2つ目。
「内田先生も、当然わかっているけど、みんなにはあえて言わなかっただけだよ。
”正しいアライメントが綺麗なんじゃなくて、頑張る心が綺麗なんだ”と…。内田先生が最後に大事にするのは、いつもそこなの。」

どよめきは、潤るしい空気へと変わるのがわかりました。
 
 


 
優しい内田先生に変わって、私が鬼になれる一度だけのチャンス。
「マリちゃんって、ずっとこんなことやってたの!?」

みんなが悲鳴を上げ始めるそこには、現在第3水曜日のレギュラークラスを担当している大和田礼子もいました。
静かに前脚をすごく意識してくれている礼子。だけどちょっと気になるアライメントが別のところにありました。
 

修練と、離欲

 
 

ある日、大和田礼子のインスタグラムで、深いバックベンドをしている写真を見つけました。いっけん、見事ですよね。

ああ、彼女は本当に、カトマリに追いつきたいんだ。その気高さが伝わってきて私はグッときました。
けれど、彼女がもう一つのアライメントを改めない限り、カトマリには一生追いつけないだろうということは、写真を見る限り明らかでした。

私だって、頑張って練習を積んでいる人のアライメントにどうこう言うのは、毎回躊躇います。でも私が鬼になる方が彼女のためならばと、伝えたのは後脚のアライメントでした。

「あんたなら、カトマリに追いつけるから、やってみて。」 

その翌日のインスタグラム。
 
大和田礼子、きっちりアライメントを修正していました。
その結果、以前に比べたら、ずいぶん上半身の位置が高くなってしまいました。彼女に見える景色は、以前に比べて陳皮なものに戻ってしまったでしょう。
けれど彼女はこのアライメントで練習を重ねることを選んでくれました。

 

見た目の派手さに惑わされない

改めて見比べてみます。 
 
両方とも、前脚は完璧90度。
 
問題は、後脚の股関節伸展角度です。 
大転子を基準に、後脚の膝蓋骨までのラインを引いてみました。

見た目の華やかさでは、左の写真の方が深い後屈をしていそうですが、
左の写真は膝を曲げているために実は伸展角度が浅く、右の写真は左に比べて、15度ほど伸展角度が深いのです。
つまり腸腰筋の伸び率(ストレッチ効果)は、右の方が断然高くなります。 
 
逆に言えば、左のように、膝を曲げてまで上半身を後ろに倒すことは簡単ですが、効果が失われてしまうのです。 
 

ではもう一度。

 
 
後ろに行きたい欲を捨て、「いつの日か、あの人のようになれたらな」と地道に練習を積んできた、大和田礼子。
 
彼女の心もまた美しいなと、私は思うのですが…どうでしょうか、内田先生^-^; 
 
 
その彼女の心が込められたクラスは、第3水曜日・オハナスマイル駒澤大学店で開催中です。
 
「礼子先生みたいになりたいな…」今度は彼女が、誰かの憧れの存在となって欲しいという、思いを込めて。

お読みいただいてありがとうございます。

さかたのりこ

大和田礼子先生のレギュラークラス

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