内田かつのり先生のヨガ解剖学講座「怪我をしない、させない」のクラス風景。ホワイトボードを背に立つ内田先生と取り囲む生徒さんの様子

「捻挫(ねんざ)って何ですか?」のその先へ

こんにちは!
 
先日、内田先生とさかたのりこ先生と2018年のスケジュールについての打ち合わせをしてきました。
そこで話題になったのが「怪我をしない、させない」講座(以下:怪我講座)の存在。TOPの画像のホワイトボードに書かれているのは、「捻挫(ねんざ)って何ですか?」の一言・・・
医者ではないヨガインストラクターは、怪我のすべてを把握することなんて不可能な話です。しかし敢えてこうした投げかけから怪我講座は始まります。
 
2018年、内田先生の素朴疑問から怪我講座は大きく変わろうとしています。一時期「あの講座の時の内田先生はめちゃくちゃ怖いよ・・・」という噂が出回っていたとかwwしかし最近では逆に「全然怒ってくれないじゃないですか(笑)」と声をかけられるようです^^。
怪我講座を含め、内田先生は全ての講座において、ご参加頂く皆さまとともに講座を進化させ続けています。そこで今回は、怪我講座の昔とこれからについて、少しご紹介させてください☆
 

安全なヨガがブーム?

「怪我をしようがないじゃないか」by内田先生
最近どんなヨガが流行っているでしょうか?数年前から比較的ゆるやかで安全なヨガが流行っているように内田先生は感じているいるとのこと。精神面においてもネガティブな思考や事柄、ストレスの対処や緩和する類の情報をよく見かけますよね。
  
アナトミック骨盤ヨガ®を受講されている方なら実感していると思いますが、効果を出すにはそれなりの負荷が必要だと内田先生は伝え続けています。骨はいくつになっての強化できると内田先生がおっしゃっていましたが、それも飛んだり跳ねたりする負荷を骨に与えることが大事だということでした。
  
そんな中、優しいヨガを目にするようになった内田先生つぶやいていたのが、冒頭の一言でした。
「怪我をしようがないじゃないか。きっと「怪我」に意識がある人はあまりいないんじゃないかな・・・」
そんな想いの中で、怪我講座の存続の危機が迫っていました(※そんなことはありませんw) 
 

「怪我」について考えたことはありますか?

そのつぶやきをきいたのりこ先生は「いや、怪我について学びたい人はたくさんいるはずだよ」とお返事していました。活躍されているヨガインストラクターの皆さまにとって、怪我講座がより求められている形はどのようなものなのか、そんな議論になりました。

少し自分を振り返ってみて下さい。ヨガをするようになって、ヨガを教える立場になって、「怪我」についてどれくらい真剣に向き合ったことがあるでしょうか?自分が怪我をしてしまった時、生徒さんに怪我をさせてしまった時、もしくは同じような状況になった友人や仲間の話を聞いた時、そんな経験があったら考えることがあったと思います。
 
しかし、内田先生が感じた怪我が起こらないようなスタイルでは、「怪我」を真剣に考える機会自体が少ないのでがないでしょうか?そこで内田先生とのりこ先生が出した答えは、怪我講座の原点回帰とも言えるこのシチュエーションでした。
「怪我をしている人がきたら、どうすればいいかわからないヨガインストラクターは今だに多いはず!」
 

「怪我をしない、させない」の、その先が見えた!

ホワイトボードに書いてある「捻挫ってなんですか?」はこのような問いかけによるものでした。
  
「『捻挫しているのですが、今日は参加してもいいでしょうか?』という生徒さんがきたら、どうしますか?」
 
「無理はしないでください」という魔法の言葉があります。
どこから先が無理をしているのか生徒さんは判断できるのでしょうか?知らず知らずに無理をしているかもしれません。そもそも「無理」ってなんでしょう?
 
「痛かったら止めてください」という便利な言葉があります。
痛くても動かしたほうが良いのか悪いのか、判断ができた上で指示ができているでしょうか?どの程度痛いのか、痛みの種類はどういうものか、骨なのか筋肉なのか痛みの発信源は一体なんだろうか、しっかりとコミュニケーションが必要かもしれません。
   
「自己判断で何もしないでください」というようなコミュニケーションで、せっかく来てくれた生徒さんはクラスで何を得てくれるのでしょう?ヨガインストラクターとしてできることは、本当に何もないのでしょうか?
  
たった一つの怪我を例にして、徹底的にヨガインストラクターとしての立ち振る舞いを“真剣に考えてみる”のが怪我講座です。その核心に迫るのが「そもそも捻挫ってなんですか?」の一言です。その真意はヨガインストラクターは医者ではないことを徹底的に線引きすることにあります。(このあたり、とても厳しいように聞こえますよね。怖い噂全盛期の頃の怪我講座がこんな感じですwしかし、どうでしょう?内田先生の話聞いてみたいと思いませんか^^?)
 
痛くても耐えて耐えて回復を目指すリハビリの形があります(それは医学を心得た者だけが許されることですが)。「痛い=何もしない」の判断と、「痛い原因は○○=何もしない」では似て非なるものです。治療することはできない、それでも「この症状は医者に行かなきゃダメじゃないか!」と言ってあげることはできるはずです。医学の知識は信頼関係に大きくかかわってくることでしょう。
 
今までの怪我講座を踏まえて、内田先生が提案しようと考えているのは「無理をしないで下さい」のその先です。「痛い原因は○○=何もしない」ではなく「痛い原因は○○、だとしたら、□□という運動を☆回やってみて」という具体的な対処の「答え」についてを知りたい人が多いのではないか、と内田先生は考えています。
 

より高い意識を。ここから先は医療に踏み込むことになる!?

内田先生のヨガ解剖学講座では、自ら考えて「答え」を導きだせることを目的としたヨガ指導が行われて来ました。しかし2017年6月に誕生したシニアヨガ指導者養成講座では、軽減法のバリエーションやゴニオメーターの使用など、初めて「答え」を提示するスタイルに拘(こだわ)りました。
それは、シニアヨガが医療に大きく踏み込む責任を伴うからです。現場で卒業生が困らないよう、初めて「この場合はこうする」という提案を明示することにしました。腕が上がらない方、腰が曲がっている方、どこかしらに痛みを感じている方を対象に、適切な負荷を提供するのが内田先生のシニアヨガです。
 
年齢に関わらず不調を抱えた生徒さんにどう接するのか、少しでも不安がある方はぜひ「怪我をしない、させない」のご参加を検討してみてくださいね。怪我の症状一つ一つ答えをだせるなら、それはもうお医者様の領域です。口を酸っぱくするほど「症状ごとの対処を聞いたところで覚えきれないでしょ?」と指摘し続けてきた内田先生が、敢えて怪我講座で「答え」に言及するかもしれません。ヨガインストラクターとしてなにができるのか、内田先生が伝えたい「怪我」に関わるときの答えの導きだし方とは?ぜひ確かめにきてください。
 
ちなみに。ここ数年、厳しくしてほしい人は、自己申告制になっています(笑)

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