内田かつのり先生の正面の写真

解剖学講師のカリキュラム、最後の学びは「傾聴(けいちょう)」でした

こんにちは!
ヨガジェネレーションのグッチです。
ヨガ解剖学講師内田かつのり先生のインタビュー前半「特別なシークエンスなんていらないんだよ」からの続編です。後編を欠くまでの間(2か月くらいあいてしまいました・・・)に東京、大阪、名古屋でシニアヨガ指導者養成講座を開催し、たくさんの卒業生が飛び立ちました。
 
内田かつのり先生のシニアヨガ指導者養成講座の様子。生徒さん二人が笑顔でお話している様子解剖学に基づいたシニアヨガメソッドはヨガ業界の中でも先駆けとなる画期的なメソッドなのは間違いありません。私は今更ですが初めて潜入させて頂いたのですが、講座の最終日、驚いたことがありました。それは、内田先生がシニアヨガ指導者養成講座の一番最後の締めくくりで多くの時間を割いたのは「相手の話を聴くこと」だったのです。
 
内田先生の伝えたいシニアヨガのインタビュー内容を実際の講座内容も交えて後半を始めさせていただきます。いつものごとく長文ですがお付き合いして頂ければ幸いです。
 

集中力が続かない現状

内田かつのり先生のシニアヨガ指導者養成講座の様子。前半のタイトルにもなっている「特別なシークエンスなんていらないんだよ」の一言が物語っていますが、シニアヨガの幻想を多くの方が抱いています。シニアヨガという立派なシークエンスを組まなければならないと感じてはいないでしょうか?
 
介護・福祉の現場やシニアヨガの経験がある方ならよくご存じのことかと思いますが、内田先生は「そんなに長い時間ヨガをしていられないよ」と言います。アシスタントで参加していたさかたのりこ先生も、お母さまとの二人三脚のリハビリ的シニアヨガは、一日の間に5分のヨガを数回に分けて行っていたと話してくださいました。
 
ヨガクラスといえば60~90分のシークエンスと思いがちですが、シニアヨガはまったく異なる側面を持っています。

そんなことより大事なこと(会話)

内田かつのり先生のシニアヨガ指導者養成講座の様子。生徒さん二人が笑顔でお話している様子冒頭でお伝えした「相手の話を聴くこと」こそ、そんなこと(特別なシークエンスという幻想)よりよっぽど大切なことだと内田先生は言います。
 
「どんな人かな?」
「何が好きかな?」
「困っていることは何かな?」
 
そんな世間話の中に、シニアヨガで力になれるSOSが隠れています。一方的なこれ見よがしのシニアヨガなど、人生の先輩方の心に届くはずもありません。それよりも会話をして信頼関係を築くことのほうが大切ではないでしょうか?

「90分のクラスを任されたとして。僕は10分ヨガでからだを動かして、残り80分は世間話でもいいと思うんだ。
それで、笑顔が増えるなら

解剖学を伝え続けてきた内田先生が、本当に伝えたいシニアヨガは、もっともっと心の奥で繋がれる、そんなシニアヨガでした。
 

ヨガクラスをしてもらうことが目的になってはいけない

内田かつのり先生のシニアヨガ指導者養成講座の様子。長座がダウンドックのバリエーションになる一例「この講座を受けたらシニアヨガインストラクターになれるのですか?」
こうした質問は少なくありません。しかしその答えを出せるのは自分しかいないことはわかっているのではないでしょうか?確かなメソッドであることは間違いありません。しかし、それを活かせるのかどうか、仕事に繋げられるかどうか、自分自身が指導者として自信が持てるかどうかは、卒業生自身がどうにかしなければならないことです。冷たく聞こえてしまうかもしれませんが、「指導者」を名乗るのですから。生徒さんの見本となるような存在であってほしいと思うこそです。
 
内田かつのり先生のシニアヨガ指導者養成講座の様子。ダウンドッグのペアワークしかし「シニアヨガインストラクターになれるかどうか」はきっと講座を卒業するころには大きな問題としていないはずです。学んだメソッドが増えれば増えるほど力になりたい誰かの顔が浮かんでいるからです。

内田かつのり先生のシニアヨガ指導者養成講座の様子。生徒さんがアジャストメントしいている様子「私はシニアヨガインストラクター・・・」と肩ひじ張らずに、身近な大切な人と一緒にやってみれば良いと思います。気が付いたら、規模の違いがあるにしても、だれもがシニアヨガインストラクターに自然となっていることでしょう。
 
内田かつのり先生のシニアヨガ指導者養成講座の様子。ポーズを撮っている生徒さんをモデルにして説明している内田かつのり先生資格があるからヨガクラスを提供する、参加してもらうという考え自体がシニアヨガには当てはまらないかもしれません。そんな目的ではなくて、「シニアヨガを学びたい」という純粋な想いにこそ、目的があったはず。それこそが、内田先生が伝えたいシニアヨガの姿であり、プロ意識であり、個性を発揮することだと思います。

笑顔が増えることが、伝えたい「ヨガ」でいいのでは?

内田かつのり先生のシニアヨガ指導者養成講座の様子。生徒さん二人が笑顔でお話している様子「ヨガ」の固定概念に縛られると、「何をどうしていいか」に左右されて身動きがとれなくなってしまいます。そんな時は一度原点にふりかってみてください。
 
「なぜ、シニアヨガをしたいんだっけ?」
  
そこには「ヨガ指導者」を着飾ることのない、一人の自分がいるはずです。そして、きっと皆さんの想いは同じはず。
 
「より素敵な笑顔を増やしたい」
  
ヨガ解剖学を軸としたシニアヨガ指導者養成講座にも関わらず、内田先生が最後のワークに選んだのは、ペアになって「傾聴(けいちょう)」するというもの。冒頭でお伝えした相手の話に耳を傾けることです。目的さえ明確であれば、「ヨガ」を「ヨガ」として伝える必要なんてないのではないか?固定概念を吹き飛ばす内田先生のメッセージが養成講座の中に溢れていました。
 
内田かつのり先生のシニアヨガ指導者養成講座の様子。寝ている生徒さんの頭を指圧してあげる生徒さんあなたの伝えたいヨガはどんなことですか?
そのヨガをするとどうなりますか?
一緒にヨガをすることで、相手にどうなってほしいですか?
 
ヨガの目的がヨガをすることにとどまらないでいてください。肩書きにがんじがらめになって迷子になりそうなときは、いつでも自分自身の「なぜ」に正直になってみてください。
内田先生が解剖学と医療にこだわったのは、QOL向上に貢献できる指導者であってほしいからです。
リハビリの一環としてヨガが役立つことはできないかと模索し続けてきたのは、QOLが向上すると何が起きるのかを知っているからです。
 
友達とおでかけ、趣味に没頭、旅行にも行ける。
誰の助けもなく、やりたいことをいつまでもできることで、笑顔が増えるのは間違いありません。
 
だからこそ、ヨガメソッドを押し付ける方法ではなくて、そこに笑顔が生まれる方法を考えてみることのほうが素晴らしいシニアヨガインストラクターではないでしょうか?ヨガは方法の一つ。この講座では、解剖学を軸にしたシニアヨガの提供の方法を学んで頂けます。でもそれすらも方法の一つ。
「何のため」「なぜ」に従って自由に自分らしさで笑顔に貢献してください。皆さん一人一人だからこそできるシニアヨガを、生徒さん一人一人に喜ばれるシニアヨガを提供できるようになって下さいね。
 
興味がある方がぜひ、内田かつのり先生のシニアヨガ指導者養成講座にお越し下さいね☆

長文、お読みいただきありがとうございます。

グッチ
シニアヨガ指導者養成講座

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