生徒さんに笑顔で話しかける内田かつのり先生

「ヨガ指導者は医者ではない」骨盤セラピーで伝わった内田先生の想い 第四話(全四話)

「とても感動しました!」とお声がけ頂きました

最後に。
講座が終わり、スタジオの後片付けをしようと中に入ると、一人の生徒さんが話しかけてくれました。
「骨盤○○というクラスが多い中、内田先生は”歪まない”とまっすぐに教えて下さいました。そして、また誰かが曖昧で不確かな情報に惑わされないように私たち一人ひとりがそのことををまた誰かに伝えて欲しいとメッセージを投げかけてくれたことにとても感動しました。」

誰かに想いを伝えるのは、良いことも悪いことも少し勇気がいることですよね。でもその生徒さんはスタジオの清掃を始める私を呼び止め、わざわざお声がけしてくださいました。本当に嬉しくて、講師でもないのに、自分の事のように感動してしましました。
 

伝わったのはその場のLIVE感

解剖学は完成された学問だと内田先生は教えてくれました。誰が教えても内容が同じでなければならないと。しかし、内田先生があくまでも講座という形で伝える活動を続けているのは「LIVE感」と呼び大切にしている、講師と生徒が同じ場所に集まる意義があるからです。
 
DVDや本では伝わらない「熱」がクラスにはあります。内田先生だからこそ伝えられる解剖学があります。それは、スキルや知識だけにとどまらない「想い」に他なりせん。
 
伝えたいのは「骨盤が歪まない」という解剖学的な知識だけではなく、なぜそこにこだわるのかの「想い」です。それは骨盤に限らず他の講座でも同じことがいえます。

ヨガが素晴らしいものだからこそ、間違えは間違えと伝えたい

「多くのヨガ指導者が解剖学に精通することでヨガ業界を変えたい」
その想いから内田先生のヨガ解剖学講座は始まりました。「骨盤は歪む」が物語っているように、まだまだヨガ業界では解剖学は普及しきれていないのかもしれません。
 
しかし、こうして内田先生の想いを受け取ってくれる方が本当に増えてきました。誰にいわれるでもなく、「こんな知識のままでいいのだろうか」と自らに問い、学ぶ姿勢を選択する方が増えてきました。

私はただの裏方でしかありませんが、内田先生がどういう想いで講座を継続してきているのか少しはわかっているつもりです。ですから、内田先生の想いが届いているな・・・と立場も忘れて自分事のように嬉しくなってしまいます。

解剖学ですらツールの一つでしかない

解剖学は素晴らしい学問であることは間違いありません。「○○は□□です。」と言い切れる学問です。内田先生が「人生かけるくらい解剖学という海はどこまでも深く広大だ」と例えるくらい敬意をもって解剖学を学び伝え続けています。

しかし、その解剖学ですら時に「ツールでしかない」と表現することがあります。解剖学=フィジカルに特化したヨガとの向き合い方と思われがちです。しかし、内田先生が伝えたいのは心に集中するために解剖学がとても有効である、ということにつきます。
 
「解剖学は心を置き去りにしているわけではない」

この言葉に表されているように、解剖学は心に集中するためのツールの一つです。体のコントロールができれば、体のストレスを減らすことができれば、思う存分心と向き合うことができます。
 
ヨガを知らない生徒さんには、「心と向き合う」はちょっと素直に受け入れられない方もまだまだいらっしゃいます。でも解剖学があれば、具体的な相談にのって、目的にあったクラスを組み立てることで、悩み解決に寄り添って心を晴れやかにできる可能性が広がります。
 
今話題のシニアヨガであれば、リハビリや運動療法の一環として、QOL(生活の質)向上に貢献できる可能性が広がります。
 
「骨盤は歪まない」を軸に内田かつのり先生がヨガ解剖学を伝えつづけている想いを、スタッフが勝手に綴った連載は、いったんここで終了です。お読みいただきありがとうございます。
一人でも「解剖学・・・勉強してみようかな」と思っていただけたら幸いです。それでも、伝わりきらないことは重々承知しております。それでも「ちょっと気になる」「話は聞いてみたい」ということでしたら、ぜひ内田先生のLIVE感を体験しにきてください。

長文お付き合い頂きありがとうございます。
骨盤模型が背中においてある
ヨガ解剖学ティーチャーズトレーニング

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