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こんばんは!
グッチです。
本日は骨筋(ほねきん)講座の愛称でおなじみのヨガ解剖学講座基礎編(以下骨筋講座)が東京で開催していました。その様子を写真でなぞりながら、今回は解剖学を学ぶメリットについてお伝えします。お時間あれば目を通して頂ければ幸いです。後半、素人同然の私がクラス構成を考えてみましたので、お楽しみにw(ご指摘はおてやわらかに(>_<))
なんとなくの知識から、「解剖学」の知識へ
「解剖学を学ぶと何がいいのか?」
それがいまいちわからない方はいらっしゃいませんか?
- 覚えきれる自信がない
- 何が出来るようになるのかわからない
- 知ってところで何も役に立たなそう
- 私がやりたいヨガはそういうのじゃない
などなど。解剖学を遠ざける理由はいくらでもでてきます。
しかし、解剖学が自分の役に立つとわかったらどうですか?学んでみようと思うはずですよね。
私は内田かつのり先生の担当になって早3年になります。ヨガの知識はあまりない私を、嫌な顔するどころか「興味をもってくれてありがとう」と側で講座を見せてくださった内田先生。短くも濃い時間の中で、無知だった私が一つだけ確信をもって伝えられることがあります。
それは、解剖学は思っているよりも身近なもので、且つ、必ずあなたの役に立つものということです。
役に立たせるためにはいくつものステップがあると感じていますが、「解剖学を学ぶと何がいいのか?」のアンサーとしてまず間違いなく言えることは、「ネットや噂話の知識レベルではなく、根拠と説得力のある知識レベルで把握しヨガに活かす」ということです。
自信を持って人に伝えられる知識・情報・技術の積み重ねは信頼に繋がります。「なんとなく」「あいまいな」「~ときいたことがある」「~らしいです」ではなく、「~です。なぜなら○○だからです」と言い切れるようになります。
人前に立ち「先生」と呼ばれる立場であるヨガインストラクターの皆さまなら、そのことがいかに重要なことかは言わずとも痛感していると思います。
解剖学を使いこなすスキルを学ぶ
勇気をだして解剖学の扉を開いてみると、また異なる壁にぶつかります。挫折要因の代表格といってもいいかもしれません。それは「これを知ったからといって何になるんだ!?」です。
解剖学の本を開くと筋肉、骨、関節などなど専門用語がたくさんかいてあります。また動きについても「屈曲伸展(くっきょくしんてん)」という専門的な表現があらわれます。
「股関節(こかんせつ)の屈曲運動には腸腰筋(ちょうようきん)の収縮が作用している」
だから、なんなんだ・・・・
こんな経験ありませんか^^?名称然り、部位の場所然り、動きの仕組み然り。翌日の自分のクラスにどう活かせばいいのかさっぱりわかりません。だったらアーユルヴェーダの勉強を優先してドーシャのお話を用意しておこう、自分が経験したことになぞらえたヨガ哲学を調べておこうとなるのは自然なことです。
こうして解剖学は必要とされながらも遠ざけられてしまっているのではないだろうかと予想しています。
だからこそ、内田かつのり先生は講座を開催しています。本日開催しました骨筋講座は全てのヨガ解剖学講座の基本になる内容となっておりまして、今年で9年目を迎えます。受講者数は3500人を越え、「ヨガに解剖学は当たり前」という今の認識を創り上げた一端を担っていることは確実です。
講座で伝えるていることはずばり「解剖学をヨガで使いこなす」スキルです。どちらかというと精神的な成長を重要視されるヨガという世界で、解剖学の価値を見出すには専門家の意見に耳を傾けることが一番だと思います。
素人がヨガに解剖学を活かしてみたの巻
先ほどの例をヨガ解剖学的に活用するならどうなるでしょうか?きっとこういうことではないか、と私担当グッチが自分なりに考えてみました。間違いがあったら内田先生の怒られるのは覚悟の上です(汗
生徒「グッチ先生!膝を伸ばしたまま、前屈して手が床につくようになりたいです!」
私「そうか!そしたら、今日は船のポーズのバリエーションを多めにしてみよっかな。ちょっときついけど膝は伸ばしてがんばろうね!僕がそもそも伸ばせないから一緒にがんばろうww
そして、今日の頑張りポイントは寝た状態から膝をのばしたままハラーサナにチャレンジ!からの完成時にふんわり脱力タイムってクラスにしてみようと思いま~す!」
ということでどうでしょうか・・・?皆さま納得感ありますでしょうか・・?
解剖学をヨガに活かすということは、本日のクラスの目的に向かって根拠のあるクラス構成を組み立てることを可能にします。決して難しい専門用語をひけらかすことではありません。重要なのは質問されたら答えられる準備がある、生徒さんには効果が現れればいい、ただそれだけです。
「グッチ先生、なんでそんなクラス構成になるんですか?座ってばっかりじゃないですか~」
ということで、私が考えたクラス構成を解説してみます。(お願いだから正解で合ってほしい・・・)
こうして素人はクラス構成を考えてみたw
股関節の屈曲運動で働く腸腰筋(ちょうようきん)は、腰から膝の後ろまで2つの関節をまたぐ重要な筋肉です。その筋肉を鍛えるとどうなるか。
筋肉には拮抗筋(きっこうきん)と呼ばれる反対の動きをする筋肉が存在します。腸腰筋の収縮が起きるとき、拮抗筋の大殿筋は伸ばされています。
ナバーサナ、ハラーサナで膝をまっすぐ伸ばすということは、四頭筋(しとうきん)と呼ばれる膝の伸展運動を担う筋肉群が収縮している状態です。その拮抗筋はいわゆるハムストリングと呼ばれる半膜様筋(はんまくようきん)で、そこが伸ば(弛緩)されます。
ポイントは脳が指令をだせるのは、収縮のみで「筋肉よ、のびろ~!」という命令は下せません。今回、生徒さんの要望を叶えるために、ハムストリングと大殿筋のストレッチを深めることにしました。そのためにできることは、拮抗筋である、四頭筋と腸腰筋を働かせる(収縮)ことです。
十分に働かせた後は、ストレッチが深まりやすいので(弛緩しやすい状態)ハラーサナの完成形でハムストリングから大殿筋にかけて、いわゆるリラックスした状態でのストレッチをいれてクラスを終える構成を考えてみました。座位で構成したのは、立位でバランスを保とうとして余計な力みが入ってほしくなく、重力に任せた危ないストレッチを避け、股関節の屈曲する運動にのみ集中してほしいためです。
(こんがらがりますが、「屈曲と伸展」「収縮と弛緩」は別です。伸ばすから緩むではありません。今回の例でいうと、膝を伸ばすときは四頭筋が収縮していますし、股関節の伸ばすときは大殿筋が収縮しています。)
ヨガに解剖学を活かすということがなんとなく伝わっているととても嬉しいです。
ちなみに、私はヨガインストラクターでもなんでもありません。週に1回ヨガクラスを受けているだけのヨガ初心者です。
それでも、内田先生の講座にお邪魔させて頂いていることで、ヨガに解剖学活かしたクラス構成を組み立てることはできるんだということが伝わっていたらとても嬉しいです。(指導ができる自信はまったくありません・・・・)
いますぐ解剖学の扉を開きましょう
今日も熱が入りすぎて、ちょっと生意気な文章になってしまいました・・・不愉快にさせてしまっていたら申し訳ありません。こんな表現をしていると「解剖学は学ばなければならないもの」と伝わってしまうかもしれませんが、内田先生が伝えたいのは「学んでおいたほうがいいことあるよ」と、ただそれだけです。
先ほど「精神的な成長を重要視されるヨガという世界」と表現をさせていただきましたが、解剖学は決して精神的な一面を無視をしているわけではありません。私が担当になってすぐのころ、内田先生にこんな質問をしてみました。
「先生が解剖学を伝える上で大事なのってやっぱり体を作るってことですか?」
「心をコントロールするのって難しいじゃんか。でも体はある程度コントロールきくでしょ?そしたら、体のストレスを無くしてしまったら、あとは思う存分、心と向き合えると思わない?僕がヨガの魅力を感じたのは、自分の内側に入っていく感覚なんだ。それはいまでも変わらないよ。
もちろん、体を動かすなら怪我無く安全に効果があるにこしたことはないけどね。でも、それが必ず内観を深めるヨガに繋がっていると思うんだ」
「解剖学?私のやりたいヨガではないな~」
そのような方にこそ、内田先生のヨガ解剖学講座に来てみてほしいな、と思う担当グッチでした。
今回も長文にお付き合い頂きありがとうございます^^
失礼いたします。