こんにちは!
ヨガジェネレーションのグッチです。
内田かつのり先生の担当になって半年が過ぎようとしています。
ヨガのこと、解剖学のこと、読んで頂いている皆さんのほうが断然お詳しいと思いながらも、内田先生の講座に入る度にお伝えしたいことがあり、僭越ながらブログを書いています。
今回は解剖学のハードな部分ではなく、全ての解剖学講座から感じられる内田先生の想いというソフトの部分に触れてみたいと思います。
「ヨガインストラクター」という国家資格はありません。あるのは民間資格のみ。RYT200を取得している方が多いと思いますが、RYT200をもっていなければいけないというわけでもありません。むしろそのような団体から発行される資格をもっていなくても、ヨガを伝えることはできますし、魅力的な指導者もたくさんいることでしょう。「誰でも、簡単になれる」という感覚だと、きっと辛い現実が待っています。ヨガ業界がにぎわいだしている中で、存在し続けるヨガインストラクターでいるためにどう在るべきか。
内田先生が時に厳しく指導する背景に何があるのか。
「あなたの姿を見て、生徒さんがどう思いますか?あなたのクラスを受けたいですか?」
前後の文脈は様々ですが、こう問われて言葉を失ってしまう方を多くお見かけします。「アーサナをとる以上、”からだ”を扱っているという意識はあるのか、だとしたら解剖学は深めておくべきではないのか、それで怪我が防げるのか、知っかたぶりをついついしてしまいその場をやり過ごしてしまっていないか・・・」言葉を失うということは、きっと思い当たる節があるのだろうな、そんな風に感じます。きっとだれでも頭の隅っこ、心の奥に感じているはずです。6日間ティーチャーズトレーニングでのこと。
「皆さんここまではいいかな~?わかってくれたかな?」
という先生の投げかけに、クラス全体が「は~い」という雰囲気になりました。不安はまだありそうでしたが”なんとなく”の「は~い」
内田先生は見逃しませんでした。
「じゃあ、今すぐ誰でもいいから前に出てきて教えてみて」
目を合わせないようにする皆さん・・・
「”わかっている”とは教えられるってことでしょ?わかってないならわかってないと言うべきなのではないですか?」
大変厳しい瞬間でしたが、この時皆さんの目の色が変わったのを今でも鮮明に覚えています。そこで感じたのは“プロ”としての自覚。ティーチャーズトレーニングを受けたから指導者になるのではない。指導者としての自覚・覚悟を持った上でのインプットとアウトプットを磨くための貴重な時間がその瞬間から動き始めました。
あなたはプロのヨガインストラクターと胸を張れていますか?
プロとアマチュアの違いをはっきり意識できていますか?

内田先生がヨガ解剖学を伝え続けている背景には、ヨガ業界に足を踏み入れた時に感じた「解剖学を教えられる先生が少ない」という現状を、なんとかして変えたいという想いがあります。「ヨガは不思議な魅力があるから、骨折とかも治っちゃうのかな~ってその当時は思っていたんです。」そんな内田先生の発言が過去の対談に残っていました。意外ですよね!しかしその結果「バンダが・・」「チャクラが・・」という説明が多かった当時のヨガ業界で、解剖学に精通した内田先生は「体の特徴を知った上で、こうすると、こうなるよねっていう理屈が欲しかった」と語っています。
参考
『内田かつのり先生×ヨガジェネレーションの対談』
ヨガに魅力を感じ、ご自身の不調改善の為に「ヨガだったら」と期待をしてクラスにお越しになる生徒さんがいるとします。そのとき、曖昧な知識量で、曖昧な受け答えをしてしまうことが正しいとは思えません。しかし、悪気がなくても同様な状況になってはいないだろうか、内田先生は時に厳しく指摘し、意識の改善にはたらきかけます。
内田先生の講座を通して、からだを扱う以上はからだのことを理解する、これはプロとして至極当然の最低限のマナーであるのではないかと感じます。
「ヨガは万能ではない」内田先生が口をすっぱくするほど伝えています。
わざわざそう伝えているのは、世の中のヨガへの印象もさることながら、そのように伝えているヨガインストラクターになってしまっていないかという警告も含まれています。ただ、同時に「医療では追いつけないことに、ヨガが有効である可能性は大いにある」と伝えています。”有効なことは何か””できることは何か”をまず理解して生徒さんへ提供する、その中で大事なのは「ヨガではできないこと」をしっかりと草分けすることだと内田先生はおっしゃっています。そのことが、西洋医学、東洋医学、解剖学など他の分野への敬意を払うことであり、”プロ”として身を置く際のわきまえにも通じています。
まとめ
内田先生の講座に感じた”プロ”意識。講座の準備やレポートのためにお邪魔する中で、どの講座でも共通して感じています。ただ、内田先生の口から直接きけたことはまだまだごくわずか。6日間という長いようでかなり短い時間ですが、内田先生と共に過ごす貴重な時間となると思います。ヨガ解剖学ティーチャーズトレーニング、6月に開催致しますのでぜひお越しになって下さいね!
お読み頂きありがとうございます。
グッチ


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