ヨガ解剖学講師内田かつのり先生の膝関節セラピー。生徒さんの腿に骨模型を載せて説明する内田先生

その誘導大丈夫?膝を怪我するように誘導してしまっているかも!?

こんばんは!グッチです。
この週末はヨガ解剖学講座が盛りだくさんでして、本日の午前中には「膝関節セラピー」が開催していました。
ヨガ解剖学講師内田かつのり先生の膝関節セラピー。骨模型を手に取り説明する内田先生 
本当にたくさんの人に参加してほしいなぁ・・と思う講座の一つでして・・・・いや、どれもそうなのですが、膝関節セラピーの面白いなと思うポイントをまとめてみたいと思いますので、もしお時間ありましたら目を通して頂ければ幸いです。
ヨガ解剖学講師内田かつのり先生の膝関節セラピー。骨模型と自分の体を見比べならが確認する生徒さん 
ちなみに、講座は3時間なのですが、まとめるポイントは講座開始30分内でおきたことです。それでも、内容はめちゃくそ濃いのです。

原則の動きを理解しようの巻

ヨガ解剖学講師内田かつのり先生の膝関節セラピー。膝を指さして説明する内田先生
まずは、ヨガ解剖学の醍醐味である「なんとなくの思い込みを卒業して、解剖学的に正しい動き・働き・構造を知る」ことから始まります。
ヨガ解剖学講師内田かつのり先生の膝関節セラピー。骨模型を手に取り説明する内田先生 
「膝は本来原則○○の動きしかできないと思っていいから」

こんな重要な情報を手にしても、多くの方が心に秘めているであろう疑問がある気がしています。それは「それを知ったところで何の役にたつのだろう?」
ヨガ解剖学講師内田かつのり先生の膝関節セラピー。生徒さんをモデルに説明する内田先生その疑問を解消しているが、ずばり内田先生のヨガ解剖学講座です。
「膝が内側に入る」という一例をなぞりながらご説明させていただきます。

膝が内側に入らないようにってリードを考えてみるの巻

ヨガ解剖学講師内田かつのり先生の膝関節セラピー。ウォーリア2(戦士のポーズ2)をしている生徒さんこのリードきいたことあるでしょうか?分かりやすいのはウォーリア2の前の脚。膝のお皿が真っ直ぐ正面を向くように「膝が内側に入らないように気を付けて」とうながします。これってなぜなのでしょうか?
 
ヨガ解剖学講師内田かつのり先生の膝関節セラピー。真剣に話をきく生徒さん「膝が怪我をするから」と答えられる方は多いと思います。だとしたら、「なぜ怪我をするのか」まで説明できなければ意味がありません。膝の構造がわからなけば説明することはできません。
もし、「膝は原則○○の動きしかできない」という学びに必要性を感じていないのであれば、理由もわからずに誘導をしている、もしくは誘導させられているという可能性が非常に高くなります。
 
ヨガ解剖学講師内田かつのり先生の膝関節セラピー。骨模型を手に取り説明する内田先生ちなみに、理由は確かに膝が怪我をしてしまう恐れがあるからで間違いありません。
ヨガ解剖学講師内田かつのり先生の膝関節セラピー。グループワークをしている生徒さんしかし、その怪我を回避する為には、この「膝が内側に入る」という状態が、どんな運動であるのか、そして、その運動が膝にどのような影響を起こしているのかを知っている必要があります。
 
解剖学は答えは一つ。「なんとなく」は存在せず、全て説明することができます。
ヨガ解剖学講師内田かつのり先生の膝関節セラピー。生徒さんの腿に骨模型を載せて説明する内田先生「ウォーリア2の前脚の膝が内側に入ると怪我をしやすいと教えられたから」という知識レベルでは、きっとウォーリア2以外のアサナで、同様の運動が起きいても気が付くことができないでしょう。解剖学にもとづいた知識レベルであれば、どんなアサナであろうと「膝は本来○○の動きしかできない。それ以外の動き、負荷がかかることは危険」という視点で生徒さんや自分自身を観察することができるのです。

スポーツやヨガでは膝の扱いを気を付けようの巻

ヨガ解剖学講師内田かつのり先生の膝関節セラピー。タダアサナをしている生徒さん膝は怪我をしやすいとよく耳にしますが、生活をする上ではとても助けられていることはご存知でしょうか?膝関節の構造は人体の不思議と言っていいくらい興味深いもので、私たちが筋肉痛にならずにずっと立っていられるのは膝関節のおかげなのだそうです。
 
ヨガ解剖学講師内田かつのり先生の膝関節セラピー。野球のスイングの動きをしている生徒さんでも、それがスポーツとなると話は別です。走ったり飛んだり、前後左右縦横無尽に動きまわるスポーツにおいては、膝をかばいながら最大限のパフォーマンスを発揮することは難しい。なので、膝を怪我するリスクはある程度仕方がないことと言えます。

ヨガ解剖学講師内田かつのり先生の膝関節セラピー。骨模型を興味深く確認する生徒さんヨガではどうか。ヨガも運動の一つです。膝の構造上、ヨガでは苦手な動きがあります。なぜ、内田先生が敢えて膝の構造をお伝えしているのか、というと、スポーツと違ってヨガは気を付けながら体を動かすことができるからです。
ヨガ解剖学講師内田かつのり先生の膝関節セラピー。生徒さんをモデルに説明する内田先生勝ち負けのひっ迫した中で無我夢中で運動をするスポーツと違い、ヨガは人と比べないことを重視するほど安全な場所です。インストラクターが注意喚起をし、デモンストレーションをして分かりやすく解説し、クラスのなかで生徒自身が気を付けることができるので、正しい知識で正しい指導さえできれば、怪我を回避することが可能です。

怪我をさせてしまう誘導していませんか?の巻

ヨガ解剖学講師内田かつのり先生の膝関節セラピー。骨模型を手に取り説明する内田先生「○○って何か教えてほしいなぁ」という声が聞こえてくるような気がしますが、今回は割愛させて頂きます。なぜなら知った気になってしまうからです。内田先生もよく講座でおっしゃっていますが、「聞けば大したことはないんです。『ふ~ん』『へ~』を思うようなことです。でも、いわれなければ気が付きもしないことだったりします」と。これだけオンライン講座が普及しているのに、内田先生が講座にこだわるのは、観て触って体験し学ぶことを大事にしているからです。
 
ヨガ解剖学講師内田かつのり先生の膝関節セラピー。骨模型を興味深く確認する生徒さんネットでも本でも、情報はいくらでも拾うことはできます。しかし大事なのは、自分で確かめること。可能な限り体験してみること。そうでなければ、臨場感も説得力も言葉に宿ることがないからです。
 
ヨガ解剖学講師内田かつのり先生の膝関節セラピー。真剣にメモをとる生徒さん意地悪している気分に私自身もなってしまいますが、そこはご理解頂ければ幸いです・・・(T . T)
ただ、本当に体験は大事です。ネットや本だけで知った知識は、安全か危険すら確かめないまま、人に伝えてしまう怖さがあります。それも「先生」と呼ばれる立場から。もしかしたら、その情報は怪我をさせに行っている指導になっているかもしれません。
 
ヨガ解剖学講師内田かつのり先生の膝関節セラピー。生徒さんをモデルに説明する内田先生解剖学を学ぶメリットがわからない、解剖学を学んでも活かしきれない、そんなもやもやを抱えている方を見つけましたら、ぜひヨガ解剖学をおしえてあげて下さいね。
 
今回も長文にお付き合い頂きありがとうございます。
失礼いたします。

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