内田かつのり先生は解剖学を教えている先生です。
解剖学は西洋医学のエリア。今でこそ統合医療という言葉が普及し、自分に合った治療を自由に選択もしくは医療者が勧めてくれるケースもありますが、西洋医学の医療者と東洋医学の医療者はなかなか分かり合えないことがあるのだとか。
そんな中、解剖学の講師内田かつのり先生は経絡(けいらく)や東洋医学のワークショップを開催しています。どちらの良さも知っているからこそ、しっかりと草分けをした上でいいとこ取りでお伝えしています。逆にいえば、「これは無理だよ」ということもしっかりを教えてくださっています。
レポート「内田先生が避けた経絡(けいらく)のエリアがある!?」で書きましたが、診る人によって見解が違うという時点で「なんだ。東洋医学だめじゃないか苦笑」と感じたのだとか。
その結果、内田先生は鍼灸の技術の中でも西洋医学のエリアとなるトリガーポイント鍼治療を学び始めたそうです。
ただ、これが東洋医学の魅力に気づくきっかけとなったのです。
参考記事ヨガだけではよくならない肩こりに、トリガーポイントという新提案!
トリガーポイントはからだの中の組織の反応を察知し鍼をしていきます。その関係性や場所を学んだとき、大変なことに気がついてしまったのです。
東洋医学では人のからだにメスをいれるのがタブーとしていました。実際はあるのに無いことになっている内蔵があるくらい。ただ、そこで内田先生が驚いたのは「・・・鍼をする場所が、経絡のツボとほぼ同じじゃないか・・・!?」ということでした。
同じような驚きのお話がもう一つありました。
「愈府(ゆふ)」というツボをご存知でしょうか?ちょうど鎖骨と胸の真ん中にある板のような骨をつなぐ場所を下から押す場所に位置しています。ためしに押してみてくださいね。おそらく「痛い~!!」という人が多いと思います^^
このツボの位置はエステや美容に詳しい方ならわかると思いますが、デコルテラインのリンパの合流地点に位置しています。経絡は川の流れに例えられることが多く、スタートとゴールが決まっています。この愈府(ゆふ)」というツボは腎経(じんけい)という経脈のゴールなっているのです。
東洋医学の先人たちは、からだにメスをいれることなく、西洋医学の重要なポイントをしっかりと捉えることができていた。そのことに気がついたとき、内田先生は東洋医学の魅力を再確認し、今こうして経絡と東洋医学をお伝えしているのです。
西洋医学と東洋医学、どちらにも精通している先生はなかなかいないのではないでしょうか?
学んだことがある人はいてもどちらの魅力も伝えられる想いを持った先生は見つけるのは難しいと思います。
解剖学はもちろんですが、ぜひぜひ内田先生から東洋医学のエリアも学びに来てください。
経絡という名前は聞きなれない言葉ですが、みなさんが親しみのある「ツボ」のことです。より日常に活かせる生活の知恵というレベルから、差別化を図れるツボの技術までしっかりと学んでいただけますよ^^
